映画本編で見せる冷徹な金属ボディからは想像がつきにくいものの、グリーバス将軍の正体は「カリーシュ」と呼ばれる爬虫類系ヒューマノイド種族です。彼らの母星である惑星カリーは乾燥した険しい環境であり、部族間の抗争が絶えない過酷な世界でした。カリーシュ人は戦士としての誇りを何よりも重んじ、骨で作られた伝統的な仮面を身につけて戦場を駆ける屈強な民族です。
生身の時代、彼は「キ=マエン・ジャイ・シーラル(Qymaen jai Sheelal)」という名で呼ばれていました。赤褐色の皮膚に鋭い金色の眼眸、爬虫類特有の引き締まった強靭な肉体と4本指の手足を持つ、部族きってのスナイパーであり天才的な軍事指導者でした。原住生物マムックの頭蓋骨を削り出した仮面で素顔を覆い、アウトスラグ・ライフルを手に故郷の自由のために戦い続けた彼は、民衆から神の如き崇拝を受ける本物の英雄だったのです。
後年ドロイド軍を率いた際に見せた卓越した戦術眼や圧倒的な近接格闘能力は、ドロイドのプログラミングによる産物だけではなく、生身の時代に死線をくぐり抜けて培われた戦士としての天賦の才が基盤となっています。