画面上に並ぶ花々、そして添えられた無数の言葉。オンライン上で誰もが手軽に花を選び、メッセージを添えて捧げることができる仕組み――それが一連のデジタル献花システムの骨子だった。ユーザーが画面上で菊花やバラなどの花を選び、故人への思いを入力して送信すると、仮想空間の祭壇にその花が手向けられ、メッセージが瞬時に反映される。
開設当初、運営側が想定していたアクセス数をはるかに上回る利用者が殺到した。ピーク時には1秒間に数万件のリクエストが集中。最終的に寄せられたメッセージの総数は数十万件を超え、アクセス累計は数百万に達した。寄せられたメッセージの内容は多岐にわたる。「長年の外交成果に感謝します」「日本のリーダーとしてお疲れ様でした」といった政治的業績への労いから、「海外在住で現地に行けないため、このサイトがあって救われた」という切実な声まで、日本全国のみならず海外在住の日本人からも多くの言葉が寄せられた。