1983年、写真週刊誌の先駆けであった新潮社の『週刊FOCUS』が掲載した白黒写真。それがすべての始まりだった。ベッドの上でタバコを手にする少女のプライベートショットは、世間に強い衝撃を与えた。写真の主は、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった高部知子だ。
日本の芸能界における当時の「清純派アイドル」という像は固く守られていた。スクープされたプライベートな姿はそのイメージを打ち砕いた。写真流出の背景には元交際相手の存在が取り沙汰されたものの、メディアの関心は真偽以上に過激な見出しで部数を伸ばすことに集中していた。昭和芸能スキャンダル報道の狂騒が、ここから一気に加速していく。