真宗高田派の中心地であるこの寺院には、全国でも類を見ないスケールの木造建築が残る。なかでも最大の見どころが「国宝 御影堂」だ。全国の国宝木造建築の中でも屈指の大きさを誇り、畳780枚敷きという途方もない広さを有する。一堂に会する門徒たちの熱気を、数千本の木組みが支えてきた歴史がそこにはある。
この地に根づく信仰の源流にあるのが、鎌倉時代の高僧・親鸞聖人の教えだ。親鸞聖人が関東で布教を行った際に築かれた拠点が、長い年月を経て三重の地へと結実した。御影堂の奥深くに鎮座する親鸞聖人の木像は、今なお訪れる人々の静かな祈りを受け止めている。細部に施された精緻な彫刻や金箔の煌めきは、当時の職人技術の粋を集めた代物であり、歴史の息吹を間近に感じることができる。