桂文枝の芸歴を振り返ると、身体の不調と戦いながら高座を守り抜いてきた歴史がある。特に落語家にとって致命傷になりかねない膝の痛みや関節のトラブルには、長年悩まされてきた。
過去には変形性膝関節症の治療や手術を受け、正座が困難な時期も経験している。それでも座布団の工夫や高座用の椅子を用いるなど、柔軟なアプローチで客席を沸かせ続けた。痛みに顔を歪める素振りすら見せず、観客に笑いを届ける姿は、まさにプロフェッショナルの矜持そのものだった。
健康維持のために日々のストレッチや食生活の見直しを欠かさず、自身の身体と対話しながら芸を磨き続ける姿勢は、今なお後輩芸人たちのお手本となっている。