1990年代、日本中に熱狂を生み出した「若貴ブーム」。実の兄弟で横綱に登り詰めた二人の関係は、父・二子山親方の遺産相続問題や相撲観の相違を機に決定的な亀裂が入り、長年にわたり絶縁状態が続いてきました。
現在においても、兄である花田虎上(元横綱・若乃花)氏と頻繁に連絡を取り合ったり直接会食したりするような急接近は見られません。しかし、かつてのようなトゲのある空気感は薄れつつあります。
虎上氏がテレビ番組で過去の思い出や弟へのリスペクトを穏やかに語る場面が増えたことや、貴乃花氏自身も再婚を経て人生観が円熟味を増したことから、両者の間には「過去の確執を超越した沈黙の了解」が存在していると見られています。表立った共演こそ実現していませんが、互いの人生を遠くから尊重し合う大人の境地に至っています。