累は十二鬼月において「下弦の伍」という席位に甘んじていましたが、その実際の戦闘力は数字を遥かに凌駕していました。特筆すべきは、鋼鉄をも凌駕する硬度と鋭利さを誇る「糸」を操る血鬼術の多彩さです。
炭治郎の日輪刀を容易に両断した通常の糸に加え、自らの血を巡らせて強度を極限まで高めた血鬼術は、鬼殺隊の隊士たちを瞬時に細切れにする破壊力を秘めていました。
- 刻糸牢(こくしろう):相手の周囲を強固な糸の網で包み込み、一瞬にして切り刻む必殺技。炭治郎の刀を折った決定的な技でもあります。
- 殺目籠(あやめかご):逃げ場のないドーム状の糸の籠を形成し、中心にいる標的を完全にすり潰す全方位攻撃。
- 刻糸輪転(こくしりんてん):回転する高密度の糸の渦を放ち、進行上のあらゆる物質を粉砕する累の最大火力技。
公式設定によれば、累は自らの血気術と能力を那田蜘蛛山の「家族の鬼」たちに分け与えていました。もし能力を他者に分散させず単独で保持し、十二鬼月の序列を争う「入れ替わりの血戦」に興味を示していれば、下弦の壱や弐にも匹敵する実力を持っていたとされています。鬼舞辻無惨からもその特異な精神構造と戦闘能力を高く買われ、群れることを嫌う無惨が「家族を作ること」を唯一黙認していたことからも、累の別格の立ち位置がうかがえます。