冨岡義勇を語るうえで欠かせないのが、コミュニケーションの極端な不器用さと、そこから生まれる独特の言動です。那田蜘蛛山で蟲柱・胡蝶しのぶから「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」と告げられた際、間髪を入れずに返した「俺は嫌われてない」というセリフは、作中屈指の名シーンとして親しまれています。
本人に他意や悪気は一切なく、ただ事実として「嫌われてはいない」と信じている天然ぶりが、周囲との温度差を生んでいました。しかし、内に秘めた情熱は誰よりも熱く、多くの読者の胸を打つ名言を生み出しています。
第一話で雪山の中、妹を救おうと懇願する炭治郎を一喝した「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」は、過酷な現実を生き抜く覚悟を叩き込んだ屈指の名セリフです。さらに、那田蜘蛛山で絶体絶命の炭治郎を救った際の「俺が来るまでよく堪えた 後は任せろ」など、言葉数が少ないからこそ放たれる一言の重みは絶大でした。