珠世の魅力を語る上で欠かせないのが、鬼殺隊の蟲柱・胡蝶しのぶ(CV:早見沙織)との奇跡的な共闘、そして側近である愈史郎(CV:山下大輝)との深い主従の絆です。
胡蝶しのぶと珠世は、本来であれば相容れない「鬼殺隊の柱」と「鬼」という立場にありました。姉を鬼に殺されたしのぶにとって、鬼に対する憎しみは根深いものがありました。しかし、産屋敷耀哉の仲介によって共同研究を開始した2人は、互いの知性と無惨打倒への覚悟を認め合い、奇跡の信頼関係を構築します。この2人の天才が命を賭して生み出したのが、無惨を追い詰めた「4段階の薬(人間に戻す薬・1分で50年老化させる薬・分裂阻害の薬・細胞破壊の薬)」でした。早見沙織の凛とした声と坂本真綾の慈愛に満ちた声のアンサンブルは、知的な緊張感と互いへの深い敬意を鮮やかに描き出しました。
また、珠世によって唯一「鬼」となり、彼女を誰よりも崇拝・敬愛する愈史郎との掛け合いも秀逸です。山下大輝が演じる愈史郎の狂おしいほどの忠誠心と少年のような純情さに対し、坂本真綾演じる珠世は常に穏やかで母性的な優しさをもって応じます。自らの死期を悟りながらも愈史郎の未来を案じる珠世の声音には、主従を超えた深い愛情と哀愁が漂っており、結末を知るファンの涙を誘う大きな要因となっています。