無限城での竈門炭治郎および冨岡義勇との死闘。日輪刀によって首を刎ねられながらも、猗窩座の肉体は崩壊を拒絶し、首を再生させようとする。「強くなければならない」「負けるわけにはいかない」という執念が、彼を怪物以上の存在へと昇華させかけた。
しかし、炭治郎の一撃と、自身の記憶の奥底から呼びかける小雪の幻影が、彼の歩みを止める。
「狛治さん、もういいの」
自分が本当に守りたかったのは何だったのか。自分が倒したかった「弱者」とは、守るべきものを守れなかった自分自身ではなかったのか。己の愚かさと罪に気づいた狛治は、自らに向けて破壊殺を放ち、自滅を選ぶ。鬼としての生を自ら絶ち、狛治としての心を取り戻して地獄の業火へと消えていった。