『鬼滅の刃』における呼吸のエフェクト(水の呼吸の水流や雷の呼吸の稲妻など)は、基本的に「見ている者がそう感じる視覚的演出」であると公式ファンブック等で明かされています。しかし、黒死牟の月の呼吸だけは完全な例外です。
黒死牟が放つ斬撃の周りに舞う大小無数の三日月は、彼の血鬼術によって具現化した「本物の刃(実体)」です。斬撃本体を刀で受け止めたり躱したりしたとしても、周囲に不規則な軌道で飛び散る三日月刃が対象の四肢や衣服を容赦なく切り刻みます。
刃の長さや大きさ、飛ぶタイミングが常に変化するため、どれほど研ぎ澄まされた動体視力や直感を持つ柱であっても、完全に見切って無傷で防ぎ切ることは不可能です。この「実体化した血鬼術の刃」こそが、月の呼吸を最強の殺傷力たらしめている最大の要因です。