結論から整理すると、栗花落カナヲは「右目をほぼ失明したものの、左目にはわずかな視力が残された」というのが、原作および公式資料に基づく客観的事実です。「両目とも完全に失明した」という言説はネット上で流布した代表的な誤解の一つに過ぎません。
彼女が視覚に致命的な損傷を負った契機は二度にわたります。一度目は無限城での上弦の弐・童磨戦、そして二度目は最終決戦における鬼化炭治郎への薬物投与時です。後述する花の呼吸の奥義「彼岸朱眼」を左右それぞれの瞳で発動させた結果、左右で異なるレベルの障害を負うこととなりました。
最終回(第204話および第205話)や公式ファンブック『鬼殺隊見聞録・弐』における記述を詳細に精査すると、右目は完全に光を失っているか、あるいはわずかな明暗を弁別できる程度の重度機能喪失に陥っています。一方で、左目は「ぼんやりと周囲が見える状態」を維持しており、介助なしで桜の木を愛でる姿が明確に描写されています。完全な全盲には至っておらず、失明寸前の危機的状況で残された光を守り抜いたと言えます。