この未曾有の危機に直面したのは、和田一人ではない。鬼ヶ島のメンバーであるアイアム野田と、ネタ作りを担当するおおかわらの二人もまた、大きな苦悩を背負い込むことになった。トリオとして脂が乗り始めていた時期だけに、プライベートの重々しいトラブルがグループの存続自体を脅かしたからだ。
しかし、アイアム野田とおおかわらは、和田を見捨てることはなかった。時に自虐的な笑いに昇華させ、時に突き放しながらも、三人でステージに立ち続ける道を選んだのだ。怒りと困惑に揺れながらも、ネタの中で和田の悲劇をイジり倒すことで、彼らは壊れかけたトリオの絆を再構築していった。この過酷な試練を共に乗り越えた経験が、鬼ヶ島というトリオの強靭な泥臭さと底力を形作ったと言っても過言ではない。