山口の名を一躍国際的なカルトスターへと押し上げた金字塔といえば、映画『蠱毒 ミートボールマシン』に他ならない。人間が異形の生体兵器へと改造され、凄惨な殺し合いを繰り広げるこの作品は、容赦のない人体破壊と哀愁漂うドラマが奇跡的なバランスで同居していた。
過剰なまでの流血、メカニカルな造形美、そして生々しい痛みを感じさせる肉弾戦。まさにスプラッター・アクションの極致と呼ぶべきその作家性は、シッチェス・カタロニア国際映画祭をはじめとする海外の映画祭でスタンディングオベーションを浴びた。単なる見世物ではなく、徹底した美意識に裏打ちされたカルト映画としての強度が、国境を越えて支持された瞬間だった。