映画界で圧倒的な異彩を放っていた彼は、1990年代以降、テレビドラマの世界でも確固たる地位を築き上げた。なかでも1995年から日本テレビ系列で放送された大ヒット本格ミステリー『金田一少年の事件簿』での剣持勇警部役は、お茶の間の記憶に強く刻まれている。
主人公の金田一一を温かくも見守り、時に熱く支える泥臭くも人情味あふれる警察官像は、原作ファンの期待を裏切らないハマリ役となった。本格的なサスペンスドラマとしての緊張感を保ちつつ、作品に重厚な人間ドラマの深みを与えた彼の名演技は、同作が平成を代表するお化け番組へと成長した隠れた立役者と言える。