2026年の幕開けとともに開幕した注目の最新展覧会では、日本画界の二大巨頭である速水御舟と横山大観の代表作が一堂に会している。本展の見どころは、互いに異なるアプローチで美の極致を追求した二人の天才が描く、劇的な空間構成と色彩の饗宴だ。全国の主要な美術館・博物館のなかでも、これほど濃密な展示空間を実現できる場所は極めて稀と言えるだろう。
会場を進むと、横山大観が描く圧倒的なスケールの富士や気品あふれる風景画が来場者の視線を奪う。日本美術院の設立にも深く関わった大観の力強い筆致は、観る者の心に揺るぎない感動を刻み込む。一方で、わずか40歳で夭折した天才・速水御舟の緻密極まる表現力は、繊細な美の深淵へと私たちを誘う。