現地を訪れて誰もが驚くのは、南海高野線「浅香山駅」からの圧倒的な近さです。西口改札を出て踏切横の歩道を進むと、わずか数十秒でキャンパスのゲートに到達します。雨の日でも傘を差す時間が極端に短く、電車通学の負担は関西私大の中でもトップクラスに低いと言えます。
在学生や卒業生のリアルな証言を掘り下げると、キャンパスの規模が小さいことによるメリットとデメリットが如実に語られています。
「千里山の友人が『教室移動だけで山登り並みに疲れる』とこぼす中、堺はすべての教室やジム、プールが徒歩2分圏内に収まります。1限の講義がある日でも、浅香山駅に講義開始10分前に着けば余裕で着席できる利便性は他に変えられません」(2026年卒業・大手フィットネス勤務男性の手記より)
一方で、SNSや学内アンケートでは次のような率直な戸惑いも散見されます。
「良くも悪くも高校の延長のような雰囲気があります。1学年が300人少々しかいないので、2年生にもなると同学年の顔と名前はほぼ一致します。サボったり講義を抜け出したりすると教員にも仲間にもすぐ気付かれるため、気楽な匿名性を求める人には窮屈に感じる瞬間があるかもしれません」(人間健康学部3年生・女子学生の談)
人間関係の密度が非常に高く、ゼミや実習での協働作業が日常的であるため、孤独感を感じにくい反面、コミュニティ内での振る舞いに配慮が求められるという生々しい実態が浮き彫りになっています。