どうしても炊飯器だけでは満足のいくもっちり感が出ない場合、調理器具の変更や料理の用途転換を行うことで、古古米の特性を最高のアドバンテージへと昇華させることができます。
圧力鍋炊飯:120℃の高温高圧で硬い細胞壁を突破する
一般的な電気炊飯器の沸点(約100℃)に対し、家庭用圧力鍋は内部圧力を高めることで約115〜120℃の高温調理を可能にします。 この超高温環境下では、古古米の硬化した細胞壁が一気に破壊され、内部のデンプンが強制的に完全糊化(アルファ化)します。圧力鍋で炊いた古古米は、新米の炊飯器調理すら凌駕するほどの強い粘りとモッチリした弾力を獲得します。 * 圧力鍋での炊き方手順:しっかり浸水させた米と、同量〜1.1倍の水、少量の酒を入れる。蓋をして強火にかけ、圧力がかかったら弱火で約3〜4分加圧。火を止めて自然減圧(ピンが下がるまで約10分放置)する。
弱点を強みに変える絶品アレンジ:チャーハン・ピラフ・パエリア
白飯として食べる際にマイナスとなる「水分の少なさ・粘りの弱さ」は、油を使って炒める料理においては「パラパラに仕上がる最高の武器」へと変貌します。 新米でチャーハンを作ると水分が多くてベチャつきがちですが、古古米を使えばプロの厨房のようなパラッとした仕上がりが極めて簡単に再現できます。炊く段階で水を標準よりやや少なめにし、サラダ油を数滴垂らして硬めに炊き上げるのがコツです。同様に、スープを吸わせながら炒め煮にするピラフやパエリア、ルーがよく絡むスパイシーなカレー用のご飯としても、新米以上の相性を発揮します。
ブレンド術:新米やもち米との配合で食感を自在にコントロール
もし手元に新米やもち米があるなら、ブレンドして消費するのも賢明な手法です。 * 古古米 8 : もち米 2(もっちり感と甘みが補強され、パサつきが完全に消滅) * 古古米 5 : 新米 5(新米のみずみずしさと古古米の粒立ちが調和し、万人受けする食感に) もち米を少量混ぜる裏ワザは、和食店などでも古米の消費時に長年用いられてきた伝統的な知恵です。