彼は生前、自身の活動について「あくまでカウンセリングの一種である」といった趣旨の発言を遺している。エンターテインメントとして求められる「派手なお祓い」と、実際に悩みを抱える相談者への「現実的なアプローチ」の間で、彼は常に引き裂かれていたのかもしれない。
昨今、日本社会ではいわゆる「霊感商法」やマインドコントロールの問題が厳しく追及されている。彼が歩んだ道は、まさにその境界線上にあった。彼を単なる詐欺師と切り捨てることは容易だが、彼が救ったとされる人々が少なからず存在したこともまた事実である。このグレーゾーンにこそ、現代社会が抱える病理が潜んでいる。