このプロジェクトの核心部とも言えるのが、世代を超えた交流を促す空間設計だ。敷地内にある保育園と高齢者向けデイサービス、そして学生向けの格安シェアハウスは、意図的に動線が重なるように設計されている。子どもたちの元気な声が響く中、お年寄りが昔話を語り、学生がスマートフォンの使い方を教える。そんな光景が日常茶飯事となっている。
血縁関係のない人々が、まるで一つの大きな家族のように支え合う。核家族化が進み、単身世帯が急増する日本において、この試みは新たなセーフティネットのあり方を提示している。参加したある高齢女性は、「ここにいると、自分が社会から必要とされている実感が持てる」と笑顔で語ってくれた。