大阪や京都方面からのアクセスを支える国道168号は、四季の移ろいを肌で感じる絶好のドライブウェイだ。その沿道で中核を担うこの地は、生産者と消費者がダイレクトにつながるアグリツーリズムの先進地として機能している。
平群町の盆地特有の寒暖差は、果物だけでなく高原野菜や花きにも濃厚な滋味をもたらす。早朝に収穫されたばかりの瑞々しいホウレンソウやネギ、朝露をまとった小菊が次々とコンテナで運び込まれる光景は、産直ならではの醍醐味だ。ただモノを買うだけでなく、生産者の名前が記されたポップを眺め、その土地の風土を五感で味わう。旅人たちはここに、スーパーでは決して得られない豊かな体験価値を見出している。