固定残業代45時間を採用している企業がすべて悪質なわけではありません。業務効率を高めて定時退社を推奨しつつ、給与水準を担保する目的で導入している優良企業も存在します。求人票や面談で見分けるべきチェックポイントは以下の通りです。
1. 求人票に「内訳」と「超過分の支給」が明記されているか
職業安定法の規定により、固定残業代を導入する企業は「基本給の額」「固定残業代の額と相当する時間数」「45時間を超える時間外労働についての割増賃金を追記支給する旨」の3点を明示する義務があります。「一律手当含む」などと曖昧にごまかしている企業は避けるのが賢明です。
2. 想定される基本給が業界平均より極端に低くないか
同業他社の基本給水準と比較して著しく基本給が低く、固定残業代の割合が総支給の30%以上を占めている場合は、人件費抑制と長時間労働を前提としたビジネスモデルの可能性があります。
3. 面接時に「実際の平均残業時間」を質問した際の回答
「制度上45時間と定めているが、実際の月平均残業は15時間程度」と実績データを即答できる企業は健全です。一方で「繁忙期は人による」「みんな頑張っている」などと曖昧に濁す企業は、常態的な45時間超え労働が発生している危険性があります。