1998年に放送された『GTO (1998年のテレビドラマ)』は、関西テレビ放送とフジテレビジョンの共同制作によって世に放たれた。当時、学園ドラマといえばどこか道徳的なメッセージや予定調和な展開が主流だった時代に、この作品は型破りな暴力性と剥き出しの人間味で風穴を開けた。
その中心で鬼塚英吉に激しく反発する生徒・村井国雄を演じたのが池内博之だ。トレードマークだった丸刈り頭と、どこか憂いを帯びた彫りの深い顔立ち。母親を異常なほど気遣う思春期の屈折したプライドと、大人への拭いきれない不信感を見事に体現していた。
オーディションの場から異彩を放っていた池内は、現場でも一切の手抜きを見せなかった。台本を読み込むだけでは生まれない生々しい感情の爆発。それが、お茶の間のティーンエイジャーだけでなく、目の肥えた大人たちの視線をも釘付けにした。