ネット掲示板やSNSでは、制服がなく髪型や持ち物も自由という環境に対して「生徒が放任されて乱れるのではないか」「校風が緩すぎるのではないか」といった懐疑的な声が散見されます。しかし、在校生や保護者のリアルなコミュニティでの評価は対極に位置しています。
実際に在校生を持つ保護者へのヒアリング取材では、次のような実態が浮き彫りになりました。「校則がないということは、すべての行動の責任を自分自身で引き受けなければならないということです。自由を履き違えて課題を放置すれば、成績や学習進度として残酷なまでに跳ね返ってきます。教員は見守りつつも、甘えを決して容認しない適度な距離感を保っています」。
また、生徒側の手記からは「中学に入学した瞬間から一人の自律した人間として扱われる」という実感が伝わってきます。私服通学も、毎日の気候やTPOを自分で判断して選択する訓練の一環です。学校側が過度な枠組みで縛り付けないからこそ、生徒たちは内発的な動機から自分の得意分野(研究、語学、芸術、プログラミングなど)を深掘りしていくカルチャーが育まれています。