主役に抜擢された当時、宮崎あおいはわずか22歳。単独主演としては当時の大河ドラマ史上最年少記録だった。日本放送協会(NHK)の大胆な起用に対し、当初は放送業界内外から懐疑的な声が上がったことも事実だ。しかし、彼女はその重圧を軽やかに、そして圧倒的な演技力で跳ね返してみせた。
少女時代の於一(おかつ)が見せる天真爛漫な笑顔から、御台所、そして大奥を統べる天璋院としての威厳に満ちた佇まいへ。約1年間の放送を通じて、女優・宮崎あおい自身が劇的な成長と深化を遂げていく過程そのものが、篤姫の波乱万丈な生涯と見事にシンクロしていた。この鮮烈な座長ぶりは、後の大河ドラマにおける若手俳優起用の道を大きく切り拓く契機となった。