私生活で苦難の時期を過ごす一方、宮川一朗太さんの役者人生もまた大きな起伏を経験しています。1983年の名作映画『家族ゲーム』で松田優作さんの教え子役を演じ、日本アカデミー賞優秀新人賞を受賞して華々しくデビューしたものの、20代から30代にかけては仕事に悩む低迷期も味わいました。
そんな宮川さんの評価を決定づけ、鮮烈な復活を印象づけたのが大ヒットドラマ『半沢直樹』です。東京中央銀行大阪西支店の江島副支店長役として見せた、保身に走る中間管理職のリアルな怪演は「憎たらしいけれど目が離せない」と視聴者から絶賛を浴びました。
家庭を守る責任感を胸に磨き上げられた泥臭くも圧倒的な表現力は、まさに人生の試練を乗り越えてきたからこそ滲み出る唯一無二の魅力です。