物理的に患部に触れられない状況下では、神経反射を利用したアプローチが劇的な効果を発揮します。
直接掻く代わりに試したいのが、ギプスの上から手のひらで軽く叩く「タッピング」や、露出した肌のツボ刺激です。ギプスの上をリズミカルにポンポンと軽く叩くと、振動刺激が知覚神経を通じて脳に届き、痒みの感覚を一時的にマスクしてくれます。
東洋医学の観点からも、痒みを鎮める有効なツボが存在します。腕の固定であれば肘の外側にある「曲池(きょくち)」や手の甲の「合谷(ごうこく)」、脚の固定であれば膝の皿の内側上方にある「血海(けっかい)」を指圧することで、全身の血熱を逃し、皮膚の炎症反応や痒み感覚を穏やかに緩和させることが可能です。