近年、Z世代を中心とする若年層の間で「昭和レトロ」ブームが定着している。その中で、マッチ箱のデザインが新鮮な感動をもって受け入れられている。
デジタルツールで制作された完璧で均一なグラフィックとは異なり、昭和のマッチ箱には「版ズレ」や「インクの滲み」、「独特の発色」が存在する。この不完全さが生む温かみと愛らしさが、現代のデザイナーやイラストレーターに強い刺激を与えている。
実際に、現代のクリエイターがマッチ箱の規格に合わせて作品を発表する「オリジナルマッチ箱展」や、マッチ箱サイズの紙製雑貨の販売が人気を博している。過去の遺物と見なされていたマッチ箱のフォーマットが、新しい表現の場として見直されているのだ。