ネット上のコミュニティやSNSで時折話題にのぼるのが、「地元のゲオから漫画レンタルコーナーが消えた」「コミックレンタル事業自体が終了するのではないか」という懸念です。しかし、業界取材およびゲオホールディングスの事業構造を分析すると、この噂の背景には明確な理由が存在します。
真相は「事業全体の撤退ではなく、店舗ごとの収益構造最適化による売場再編」です。ゲオグループでは現在、急成長するリユース事業(衣料・家電・ホビー)やトレーディングカードゲームのプレイスペース拡充、スマートフォン・ゲーム機器の買取販売にフロア面積を優先配分する戦略を推し進めています。
限られた店舗面積の中で、陳列スペースを広く取るコミック売場は、立地や客層によって取捨選択の対象となります。特に商業施設内の小型店舗や、駅前立地でファミリー層より単身通勤客が多い一部の店舗において、コミックコーナーを縮小・終了し、高収益なトレカやリユース売場へ転換した事例が「ゲオがコミックレンタルをやめた」という誤解の震源地となっています。
郊外型の大型ロードサイド店舗や、住宅街に近い生活圏の店舗では、現在もコミックレンタルは主力集客コンテンツとして強固に維持されています。全社的な撤退ではなく、「取扱店舗のスクラップ&ビルドと大型旗艦店への集約」が進んでいるのが現場の真実です。