近年、館内のフリースペースやカフェでは、ノートパソコンを開く若者と談笑するシニア層が当たり前のように同じ空間をシェアしている。リモートワークが定着した2026年のライフスタイルにおいて、自宅でもオフィスでもない「第三の居場所」としての需要は極めて高い。
ベビーカーを押す母親がエレベーターを待つ間に、杖をついた高齢者が優しく声をかける。そんな昭和や平成の良き温もりが、令和の機能的な空間の中に息づいている。世代間の分断が叫ばれる都市部において、異なる年齢層が自然とすれ違い、同じ空気を吸う場所としての価値は、商業的な売上以上の意味を持ち始めている。