ここへ来て、新たな「怖さ」が神社周辺で問題視されている。夜間の過熱する撮影トラブルだ。
2026年代半ば以降、オカルト系YouTuberや深夜のストリーマーによる無断撮影が後を絶たない。本来、神社の門が閉じられた夜間は神々の領域であり、人が立ち入るべき時間ではない。それにもかかわらず、暗視カメラや照明機材を手にした若者が千本鳥居周辺を徘徊し、近隣住民との間で軋轢を生んでいる。
「夜中に鳥居の方からヒソヒソ声が聞こえたり、突然スマートフォンのライトで照らされたりするのが一番怖いですよ」
神社近くに住む70代の男性は苦い表情を浮かべる。心霊現象の噂を追う人間そのものが、地元住民にとってのリアルな恐怖の対象となっている皮肉。神聖な静寂を暴力的に消費しようとする軽薄さが、歴史ある杜を逆撫でしている。