桂子さんの人生を語る上で欠かせないのが、夫である故・中川勝彦さんの存在だ。1980年代、圧倒的なビジュアルと類いまれな音楽センスで脚光を浴びたマルチタレントでありミュージシャンの勝彦さん。二人の出会いと情熱的な日々は、まさに青春の光そのものだった。
しかし、幸せの絶頂にあった家族を悲劇が襲う。勝彦さんが急性骨髄性白血病を発症し、闘病の末に32歳という若さで旅立ったのだ。当時まだ幼かった翔子さんを抱え、深い喪失感の中で桂子さんはシングルマザーとして生きる決意を固める。夫が遺した情熱と愛をすべて娘に注ぎ込む覚悟を決めた瞬間だった。