もっとも、すべての展望が薔薇色というわけではない。世界的な金利水準の高止まりや、資材価格・人件費の急騰は、都市開発の収益性に影を落とし続けている。莫大な投資によって完成した超高層ビルが、期待通りの賃料収入を生み出し続けられるかについては、不動産アナリストの間でも意見が分かれる。
一部の市場関係者は、プレミアム物件と中小ビルの間での「二極化」がかつてないほど深刻化していると指摘する。環境性能や最新インフラを備えた一極集中型の物件に資金とテナントが集まる一方で、更新が遅れた老朽化ビルは空室率の上昇に苦しんでいる。街全体の価値を持続的に維持するためには、点での開発にとどまらず、周辺エリアを含めた面での再生スキームが不可欠だ。