大喜利における「ハゲと腹黒」「死に損ない弄り」など、激烈な罵倒合戦で日曜夕方を沸かせた6代目三遊亭円楽(旧・三遊亭楽太郎)師匠とのコンビ。しかし、カメラが止まればそこには誰よりも強い敬愛と三遊亭円楽との絆が存在していました。
円楽師匠は後見人のように歌丸師匠を支え、入退院を繰り返す歌丸師匠の病室へ足繁く通い、舞台袖では常に車椅子を押してサポートしました。歌丸師匠の訃報に際し、円楽師匠が号泣しながら語った「ジジイ、早すぎるんだよ!」という叫びは、お茶の間の涙を誘いました。
また、番組内で「恐妻」「化け物」とネタにされ続けた妻の冨士子さんとの関係性も、実際には深い愛情で結ばれていました。4歳年上で、売れない若手時代から内職をして家計を支え続けた冨士子さんに対し、歌丸師匠は公の場で次のように述べています。
「うちのカミさんがいなかったら、今日の私はありません。頭が上がらないどころか、私の命そのものです」
テレビで見せる毒舌の裏側には、家族と芸を支えてくれる周囲への並外れた謙虚さと感謝が常に宿っていました。この二面性こそが、歌丸師匠の名言として今も人々に語り継がれる理由です。