事態の発端となったのは、高速道路上で発生した悪質な車間距離の詰め寄りと嫌がらせ行為だった。いわゆる常磐自動車道あおり運転殴打事件である。被害車両のドライブレコーダーに克明に記録されていたのは、白の高級SUVから降り立った宮崎文夫受刑者が、被害男性の胸ぐらを掴み、容赦なく拳を叩きつける生々しい映像だった。
その映像の異常性が世間に与えたインパクトは計り知れない。追い越し車線上で無理やり車を停止させ、執拗に暴行を加える姿は、一瞬にして全国民の怒りを買い、テレビニュースやWEB報道でループ再生された。メディアのセンセーショナルな露出がネット上の「自警団」を刺激し、怒りの爆発に拍車をかけたのは紛れもない事実である。