「肉の仕入れから包丁の入れ方、タレのひとしずくに至るまで、妥協という文字はありません」
そう力強く語るのは、厨房のタクトを握る総料理長だ。かつて本格的な日本料理の現場で長年研鑽を積んだ経歴を持つ。和食の繊細な出汁引きや素材の魅力を最大限に引き立てる技法が、肉の味付けや自家製タレのベースとして活かされている。
肉の部位や個体差に合わせてミリ単位で施される繊細な隠し包丁は、噛んだ瞬間の歯切れの良さと柔らかさを劇的に変える。出汁文化の粋を集めた特製のタレは、肉の力強い旨味を邪魔することなく、見事に調和して余韻を引き立てる。