なぜこれほどまでにスリムな体型が追い求められるのか。背景には、急速に発展するヘルスケア・美容産業や、SNS上の画像加工技術が提示する「理想の美しさ」の像がある。画面の中で切り取られた極端なスタイルが標準であるかのような錯覚が、思春期の心理に強く影響を与えているのだ。
これに対し、学校保健学の専門家からは強い懸念の声が上がっている。高校生の時期は、骨密度を高め、将来的な生殖機能やホルモンバランスの基礎を築く極めて重要なフェーズだ。BMI 18.5未満の「低体重(痩せ)」状態が続くと、無月経や骨粗しょう症のリスクが著しく高まることが医学的にも実証されている。