高崎線の沿線には、単なる通勤路線という側面を超えた、深い歴史と文化が息づいている。とりわけ深谷駅周辺は、新一万円札の顔としてもおなじみの「近代日本日本資本主義の父」渋沢栄一の生誕地として絶大な注目を集めてきた。
東京駅の赤レンガ駅舎を模した深谷駅の個性的な駅舎デザインは、かつて渋沢栄一が立ち上げた「日本レンガ製造」の工場が深谷にあった歴史に由来している。東日本旅客鉄道株式会社の鉄道事業においても、こうした地域ゆかりの歴史資源を活かしたハイキングイベントや観光キャンペーンが継続的に展開されている。
歴史散策をテーマにした途中下車の旅は、日常の慌ただしい移動に新鮮な旅情を添えてくれる。沿線の文化価値を高めながら地域経済を活性化させる鉄道事業の取り組みは、今後もさらなる広がりを見せそうだ。