「パパ活をやめて真面目に昼の仕事を探せばいいのではないか」――世間はそう簡単に口にします。しかし、現場を取材すると、そこには脳科学や社会心理学でも説明される深い認知の罠が存在しています。
一度狂った金銭感覚をリセットできない「ヘドニック・トレッドミル現象」
心理学には、どんなに贅沢な環境にも人間はすぐに慣れてしまい、さらなる刺激を求め続ける「ヘドニック・トレッドミル現象(快楽順応)」という概念があります。1食数万円のディナーや数十万円のプレゼントが日常だった生活から、時給1,200円の事務仕事や手取り20万円前後の生活へと戻ることは、脳にとって激しい苦痛を伴います。
ランチに1,000円払うことすら惜しいと感じる一般の生活感覚を受け入れられず、「こんなに働いてたったこれだけにしかならないのか」という虚無感から、せっかく採用された職場を数週間で辞めてしまう元・港区女子が後を絶ちません。
履歴書の空白と「スキルなきプライド」
さらに昼職復帰を阻むのが、30代という年齢に見合うビジネススキルの欠落です。20代の貴重な10年間を資格取得や実務経験に費やさず、パーティーや飲み会に費やしてきたため、ビジネスマナーやPCスキル、協調性が著しく不足しています。
それにもかかわらず、過去に富裕層の男性たちから「特別扱い」を受けてきたプライドだけが高止まりしているため、年下の教育係から指導されることに耐えられず、人間関係を自ら破綻させてしまうケースが多発しています。この摩擦が重なり、最終的に精神的なパニックや鬱状態に陥り、精神崩壊寸前まで追い込まれる女性も少なくありません。