岡村隆史のキャリアを語る上で避けて通れないのが、2010年7月から約5ヶ月間にわたった芸能活動の全面休止です。当時、『めちゃ×2イケてるッ!』などの看板番組を複数抱え、映画撮影や舞台の準備が過密に重なった結果、心身の限界を超えて体調を崩しました。
自著や当時の特別番組で明かされた手記・証言によると、当時の岡村は「自分が番組のすべてを背負わなければならない」という強迫観念に近い完璧主義に陥っており、不眠や激しい焦燥感に苛まれていたといいます。周囲の異変に気づいた相方の矢部浩之や所属事務所スタッフの説得により、休養を決断しました。
2010年11月の復帰以降、岡村の芸風と生き方には大きな変化が表れました。すべてを1人で抱え込むスタイルを捨て、「周囲の共演者やスタッフに頼る」「70〜80点の出来でも合格点とする」という柔軟なメンタリティを獲得したのです。この休養と復帰の経験こそが、彼が50代を迎えても第一線で息長く活躍できる強靭な土台となっています。