かつては一部のマニアによる特殊な改造カメラの範疇を出なかった技術が、今や一般の市場に静かに浸透している。スマートフォンに外付けするだけで簡易的な熱検知や暗視が可能になるデバイスが安価で流通し、これを悪用する者が後を絶たない。
特に問題視されているのが、夜間撮影用として市販されている赤外線ライトや、高感度センサーを搭載したアクションカメラの改造品だ。肉眼ではただの黒いレンズに見えるため、被写体となった被害者は撮影されていることにすら気づかない。技術の民主化が、結果として犯罪のハードルを下げてしまった形だ。