日本心理臨床学会や日本カウンセリング学会に所属する臨床の第一人者たちは、配偶者の不貞発覚が脳と心に与えるショックを「突発的な事故や災害に匹敵する」と分析する。信頼の基盤が崩れ去った瞬間、人間は世界全体に対する安全感を失ってしまうのだ。
現場で患者と向き合う精神科医や心理カウンセラーのもとには、フラッシュバックや強い不安、激しい自責の念に苛まれる患者が絶えない。この症状は臨床的にPTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断基準を満たすケースも少なくなく、単なる悲しみを超えた生化学的・神経学的な機能障害を引き起こすことが明らかになっている。