歌舞伎町のど真ん中に佇む「聖まごころ病院」を舞台に、宮藤官九郎がオリジナル脚本を手掛けた『新宿野戦病院』は、まさに真夏の夜の救世主だった。フジテレビジョン制作の本作は、小池栄子演じるアメリカ国籍の元軍医ヨウコ・ニシ・メニーと、仲野太賀演じるチャラい美容皮膚科医の凸凹コンビが織りなすハイテンションな医療ドラマだ。
ホスト、風俗嬢、トー横キッズ、不法滞在外国人など、新宿の路地裏に生きる多様な人々の命を無差別に救っていく。時に爆笑を誘い、次の瞬間には格差や孤独といった現代社会の暗部を鋭くえぐる。痛烈な社会風刺と温かな人間賛歌を同居させた唯一無二のグルーヴ感は、従来の医療ドラマの枠組みを根底から揺さぶった。