国内のアウトドア産業は、一時的なキャンプバブルの過熱期を経て、より本質的な体験価値を重視する成熟期へと移行した。その中で、キャンプ場予約プラットフォーム「なっぷ」などの台頭と浩庵独自の直販体制は、業界の需給バランスを象徴している。
大手予約サイトへの依存から脱却し、独自のルールと入場制限を設けることで、過剰な混雑を防ぎブランド価値を守るキャンプ場が増えている。浩庵はその代表格であり、入場組数を厳密にコントロールすることで湖畔の荒廃を防ぎ、質の高い滞在空間を担保している。
ギア選びの傾向も変化した。SNS映えを競う大掛かりな設営から、悪天候に耐えうる実用的なシェルターや、環境負荷を最小限に抑えるコンパクトな装備へとトレンドはシフトしている。本物の自然環境に対峙できる道具選びが、キャンパーの間で共通言語となっている。