今大会の勝負の行方を決定づけたのは、単なる走力差ではなく「気象条件と高低差を計算に入れた区間エントリーの采配」でした。序盤1区から3区にかけてのハイペースな牽制劇、そして最長区間である5区(10.5km)でエース陣が仕掛けた揺さぶりに対し、各校ベンチが描いたタイムチャートの精度が明暗を分けました。
特にレース中盤、先頭集団が牽制し合ってペースが乱高下するなか、自らのリズムを崩さずにイーブンペースを刻み続けたチームが後半に大きなアドバンテージを握る結果となりました。監督陣のレース後インタビューでも「前半の突っ込みすぎを抑え、5区中盤からの向かい風を想定したスタミナ温存策が的中した」と語られており、緻密な事前シミュレーションが勝因の核心であったことが浮き彫りになっています。
また、富士山女子駅伝の区間エントリーでは、当日変更可能な補欠枠の使い方が勝敗を左右します。直前のコンディション不良や天候急変に合わせ、登坂適性の高いランナーを7区へ柔軟に配置転換できた陣営が、終盤の順位変動を見事に制しました。