彼女の競技人生を振り返る上で欠かせないのが、数々のドラマを生んだマラソンへの挑戦だ。特に、激闘を繰り広げた大阪国際女子マラソンや、極限のプレッシャーの中で挑んだリオデジャネイロオリンピックでの戦いは、日本のスポーツ史に残る名場面として語り継がれている。
しかし、スポットライトの裏側には、過酷を極めたトレーニングと重圧との戦いがあった。「当時は息を吸うことすら苦しいと感じる瞬間があった」と、当時の心境を率直に明かす。トラック種目での成功という実績があったからこそ、42.195キロという未知の距離に挑む際のしかかる期待は想像を絶するものだった。