湯船に身を浸した瞬間、思わず深く息を吐き出してしまう。眼前に広がるのは、V字型のダイナミックな断崖とエメラルドグリーンに輝く清流、そして風に揺れる樹々だ。日本屈指のV字谷として名高い黒部峡谷の入り口に位置するこの地は、まさに大自然と湯が交錯する特等席と言える。
100年以上の歴史を誇る宇奈月温泉の源泉は、日本一の透明度と評される無色透明のアルカリ性単純温泉。肌当たりが柔らかく、「美肌の湯」として昔から多くの文人墨客に愛されてきた。露天風呂から見上げる四季の移ろいは圧巻で、春の新緑、秋の眩い紅葉、冬の幽玄な雪景色と、訪れる季節ごとに異なる絵画のような景色を堪能できる。