平石地区は、日本中の多くの農村部と同様に過疎化と高齢化に直面してきた地域だ。しかし、この一基の鉄像がもたらした経済的・精神的波及効果は決して小さくない。地元の有志による保存会が立ち上がり、周辺の草刈りや清掃活動が定期的に行われている。
近隣の農産物直売所や飲食店にも、巡礼に訪れた観光客が立ち寄るようになり、地域経済にささやかだが確実な好循環をもたらしている。自治体が主導する大掛かりな再開発ではなく、市民の手によって守られ、ファンと共に育まれる地域起こしのモデルケースとして、全国の自治体からも熱い視線が注がれている。