沼田爆さんのキャリアを語るうえで外せないのが、フジテレビ系列で放送された大ヒットドラマの数々だ。1998年に社会現象を巻き起こしたドラマ『GTO』では、反町隆史が演じる主人公・鬼塚英吉を温かい眼差しで見守る物理教師の藤吉晃二役を熱演。熱血で破天荒な学園ドラマの中で、彼が醸し出す人間味あふれる穏やかさは作品の貴重な清涼剤となっていた。
また、本格派時代劇の金字塔として名高い『鬼平犯科帳』シリーズでの存在感も極めて大きい。江戸の町人や職人、時には味わい深い脇役として登場し、画面に圧倒的なリアリティを注入した。作品の空気感にしっくりと馴染むその確かな演技力は、共演者やスタッフからも絶大な信頼を寄せられていた。