飲泉は「温泉成分を直接体内に投与する医療的行為」の側面を持っています。現地でトラブルや健康被害を起こさないために、徹底すべきルールが3点存在します。
1. ペットボトルや水筒での持ち帰り禁止
現場の看板にも明記されていますが、源泉の持ち帰りは固く禁止されています。黄金の湯は空気に触れた瞬間から激しい酸化反応が始まり、二価鉄が三価鉄へと変化して水酸化鉄の沈殿物を生み出します。薬効が失われるばかりか、保存容器内で雑菌が繁殖する衛生上の危険があるためです。「その場で湧き立てを少量飲む」ことだけが許された特別な体験です。
2. 服飲直後の「うがい・口すすぎ」の徹底
飲泉台には、黄金の湯の隣に「天然の清水」が出る蛇口が併設されています。高濃度の鉄分を含んだ温泉を口にした後、そのまま放置すると歯のエナメル質に鉄分が付着し、茶褐色に着色(ステイン化)するリスクがあります。飲泉後はすぐに隣の清水でしっかりと口をゆすぐのが必須の作法です。
3. 正しい服飲タイミングとお茶・コーヒーの制限
飲泉のベストタイミングは「食前30分〜1時間前の空腹時」です。ただし、飲泉の前後30分間は、緑茶・紅茶・コーヒーなど「タンニン」を多く含む飲料の摂取を避けてください。タンニンが鉄分と結合してタンニン酸鉄となり、せっかくの鉄分吸収が阻害されてしまいます。